2012 Fiscal Year Research-status Report
機能イメージング技術を用いた局所肝予備能計測方法に関する研究
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23791405
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山田 哲 信州大学, 医学部附属病院, 助教 (80419407)
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Keywords | 肝機能 / MRI / 造影剤 |
Research Abstract |
以前に報告した肝細胞特異性 MR 造影剤(gadoxetate disodium)を用いた定量的肝機能評価法である hepatocellular uptake index (HUI) [Quantitative evaluation of liver function with use of gadoxetate disodium-enhanced MR imaging. Radiology 2011; 260:727-733] をさらに発展させ,より定量性が高く,かつ肝機能のみならず肝血流を同時に評価可能な input-corrected non-linear 2-compartment model(IC-NL-2CM)解析法を開発した.この手法は病変検出や質的診断を目的とした画像診断目的の MR 検査と,定量的機能解析を同時に施行可能な画期的手法である.また,これらの MR 機能画像と肝動脈造影下 CT(CTHA)などの形態画像を組み合わせて部分肝機能を評価する手法を開発した.これらの手法を用いる事により,肝動脈塞栓術後の肝障害予測が可能となり,臨床的意義が高い.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに予定していた肝細胞特異性造影剤を用いた造影MRIによる定量的肝機能評価法の基礎的手法の確立および肝動脈塞栓術後の肝障害予測の臨床応用に向けての後ろ向き検討についてはほぼ完了しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに確立した肝細胞特異性造影剤を用いた造影MRIによる定量的肝機能評価法の基礎的手法および肝動脈塞栓術後の肝障害予測の臨床応用に向けての後ろ向き検討結果に基づき,前向き臨床試験に着手する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画で見込んだよりも安価に研究が完了したため,前年度未使用額が生じた.前年度未使用額および次年度研究費を画像解析に必要なコンピュータ,記憶媒体,ソフトウェアの維持管理費,研究発表および論文執筆に必要な英文校正,旅費等に使用する.
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Research Products
(8 results)