2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23791410
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
木戸 晶 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80595710)
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Keywords | 子宮 / 磁化移動効果 |
Research Abstract |
H23年度は、基礎実験として、東芝社1.5T装置にてECR imaging用に作られたファントムを用いて実験を施行し、ECR imagingが得られるか検証を行った。ファントム、及び頭部で良好な結果が得られた為、3T装置を用い、同一ファントムで実験を行った。1.5T装置に比べ、T1の短縮、susceptibility artifactの増強等の問題が挙がったが、各種撮像パラメーターの調整により、1.5Tで得られたものと同様の結果を得ることが可能となった。 次に、婦人科患者で撮影ECR画像が得られるよう、事前撮影として、正常ボランティア、内膜症性嚢胞患者等において試験撮影を行った。しかし、腸管の蠕動に伴うアーチファクトにより評価困難となる領域が広いことが大きな問題で、更に対象とする線維化の範囲が非常に限られていることから、これを検討の対象とするには適切なシーケンスとはいえないと考えられた。 このため、H24年度、25年度に信号変化の確認しやすい腹部における腫瘤性病変と正常組織間でECR値に違いが出るか検討を行うこととした。子宮筋腫を対象に検討を行った。結果、子宮筋腫では正常筋層よりもECRは高い傾向が示され、筋腫内部の密な平滑筋細胞により、正常筋層よりも自由水が少ないことが示唆された。まだ症例数は少ないが、筋腫の変性の程度、画像ではT2強調像の信号の程度とECR値の相関をとらえることにより、今後、ECRの臨床的な意味づけが可能となると考えられる。 問題として信号の不均一が評価の際に問題となることが多かった。3T装置は一般に磁場の均一性が問題となりやすいことも合わせ、シーケンスの最適化には慎重な調整が必要であると考えられる。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Non-contrast-enhanced MR angiography of uterine arteries with balanced steady-state free precession and time-space labeling inversion pulse: technical optimization and preliminary results2014
Author(s)
Kayo Kiguchi, Aki Kido, Koji Fujimoto, Fuki Shitano, Kyoko Takakura, Sayaka Daido, Yuki Himoto, Ayako Ninomiya, Hiroshi Kusahara, Yasutaka Fushimi, Tomohisa Okada, Kaori Togashi
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Journal Title
Clinical Radiology
Volume: in press
Pages: in press
Peer Reviewed
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