2011 Fiscal Year Research-status Report
リアルタイム体内線量測定に基づく高線量率組織内照射の高精度化
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23791418
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小西 浩司 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (60457017)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流、アメリカ |
Research Abstract |
MOSFETワイヤレス線量計の物理的特性を明らかにするために、特製の水ファントムと固体ファントムならびにIr-192線源を使用して直接校正を行い、絶対線量測定のための校正定数を設定した。つぎに、MOSFETワイヤレス線量計の方向依存性、温度依存性、線量レスポンス直線性を評価するために、同様のファントムとIr-192線源を用いて、線源と線量計の距離が0.5cmから3.5cmまで0.5cm間隔で線量測定を行った。その結果、MOSFETワイヤレス線量計の方向依存性、温度依存性、線量レスポンス直線性のずれはいずれも3%以内と良好な結果であった。線源と線量計の距離が大きいとややずれが大きい結果であったが、サンドウィッチ法を用いることでずれを軽減することが可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していたMOSFETワイヤレス線量計の線量校正は完了したが、前立腺ファントムを用いて測定した線量と治療計画装置の計算線量との比較は施行できていない。震災による線量計購入の遅れとファントム作成に予想以上に時間がかかったのが主な原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
前立腺ファントムを用いて測定した線量と治療計画装置の計算線量との比較を行った後に、前立腺がんに対しする高線量率組織内照射施行時の尿道線量の実測を行う。年間約20例のデータを蓄積し、解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
解析結果を国内国外の学会にて発表し論文報告する。研究費は消耗品である線量計の検出器の購入と旅費、論文作成に使用する。
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