2012 Fiscal Year Research-status Report
RI標識抗HIF-1抗体を用いたラット急性心筋梗塞のイメージングに関する研究
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23791452
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
福島 賢慈 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (50408613)
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Keywords | 心筋イメージング |
Research Abstract |
前年度はex vivoでのイメージングに成功し、免疫染色でもイメージングで高集積となった部位にHIF-1の発現を確認できたが、慢性期などの心筋梗塞モデルでの様々な状況想定下での病態評価に有用か否かは未検討であった。実際の臨床例においては発症時期の不明な心筋梗塞に頻繁に遭遇するため、本イメージング手法が心筋梗塞発症後のどの時期まで評価あるいは検出可能かを検討する必要があった。今年度においては急性期~亜急性期での心筋梗塞モデルで抗HIF-1抗体イメージングを行った。急性期では再現性を持って当初試みたイメージング通りであったが、亜急性期モデルでは放射カウントが十分得られず、信頼のおけるイメージング画像が得られなかった。原因としてはHIF-1が急性虚血状態では極めて早期に発現し、速やかに招待し得る事が推察されるが、それはあくまで悪性腫瘍での知見であり、心筋においては明らかではない。また実際にインジウム標識ではex vivoでの心筋描出が得られたため、対象モデルによってはイメージングとして有用と考えられた。 反省点としては標識率の再評価でのイメージング製剤の精度の評価及び改善、またイメージングの際のモデルラットの酸素化の状態なども考慮する必要があると考えられた。深麻酔による酸素投与下でのラットの酸素化については要検討と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
急性心筋梗塞~亜急性期までのイメージングに成功したので概ね順調と考えられる。しかしながら標識抗体の精度の確認などが喫緊の課題である。また病態評価として作成した心筋梗塞の重症度などの評価は重要と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
作成した梗塞モデルの重症度を心臓超音波装置で壁運動、左室機能、左室径で評価し、心筋梗塞後の心機能低下、左室リモデリングを評価し、解析に導入する。また酸素モニターを用いて麻酔下のラットの酸素化を評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
超音波装置の購入により心機能、左室サイズを評価する。また酸素モニターを購入し酸素化を評価する。 また梗塞モデルラットの作成及びイメージング後の免疫染色での確認。
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