2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23791457
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
中谷 幸 関西医科大学, 医学部, 助教 (10533424)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 放射線防護 / 放射線被曝 / インターベンション / CT透視 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度の研究成果 [研究の実施内容]宮崎テクノロジー・教育センターの実験施設でCT、透視ガイド下に豚を用いた穿刺実験を行った。CTで臓器の位置を確認して穿刺経路を設定し、dull needleを用いて腸管を避けながら下大静脈を穿刺した。穿刺針外筒よりワイヤーを挿入し、ワイヤー置換を行ってカテーテルを血管内に挿入した。血管造影を行ってカテーテルが下大静脈に挿入されていることを確認した後、豚を解剖してカテーテルが通過した経路を確認した。 [研究の意義・重要性]生体内においてデバイスを用いて障害物を移動させ、通常の穿刺手技では穿刺不可能な場所にある目標物へアプローチできることを検証できた。 研究期間全体の研究成果 CT透視下手技において種々の形状の器具を数か所から体内へ挿入し、腹腔鏡下手術のように臓器を移動させて目標物に到達する方法を考案した。以前に開発したCT透視用の被曝防護シールドに設置して使用する穿刺支援デバイスシステムを作製した。作製した装置を用いて障害物を移動させ、通常の穿刺手技では穿刺不可能な場所にある目標物へアプローチできることをファントム実験、豚を用いた動物実験において検証することができた。CT透視のリアルタイムに目標物、障害物の位置が確認できる長所を活用することで可能な精細なデバイスの操作や正確かつ迅速な目標の穿刺に加えて、デバイスを用いたさらに複雑な手技が行えると考える。
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