• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

病的肥満症・単純性肥満の原因解明:胃グレリン細胞と食欲・体重増加との関係

Research Project

Project/Area Number 23791483
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

宮崎 安弘  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00571390)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords代謝栄養外科学 / 胃十二指腸外科学
Research Abstract

病的肥満患者のグレリン細胞数の評価および臨床像評価を行うために,他施設に協力を依頼の上,腹腔鏡下袖状切除術および袖状バイパス術をうけた患者52例について,胃切除標本に対してグレリン免疫染色を行った.また,当科における胃癌患者の切除胃から得られたパラフィン固定切片を10例収集し,同様の免疫染色を行った.グレリン免疫染色では,グレリンペプチドが染色されるが,この部分をWinRoofSofware™を用いて面積率を測定し,この面積率の比較を行った.結果,肥満患者面積率が0.42±0.28であったのに対し,非肥満患者(胃癌患者)面積率は0.23±0.10と統計学的に有意に低く,グレリン細胞が肥満患者において多いことが証明された.一方で,血中グレリン値はBMIと逆相関する,つまり,肥満患者は血中グレリン値が低いとされている.本研究の結果からすると,血中と組織内におけるグレリンペプチド量の乖離があると判断された.しかしながら,肥満患者は胃癌患者よりも若い集団であり,若年患者の集積もさらに行う必要がある.上記結果に加え,免疫染色を施行した患者において,切除胃組織におけるグレリンmRNA発現量の測定が可能な症例(24例)について,定量的RT-PCRを施行した.対象として,胃癌患者および健常者生検サンプル(7例)を利用した.グレリンmRNAについても,肥満患者において発現量が多く,グレリンmRNA発現量と,グレリン細胞面積率は相関していた. 食欲旺盛な肥満患者においてはグレリンmRNA発現量が多く,血中グレリン値は低いことから,肥満患者ではグレリンは血中を介さず直接的に迷走神経にシグナルを送るような機序が存在する可能性が示唆された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予定していた肥満手術検体が,予定数集積でき,かつ必要としていたデータがそろったため

Strategy for Future Research Activity

若年患者の胃検体の集積を行う 肥満患者のコントロールとなる検体,血液の収集

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

免疫染色に必要な実験試料,試薬の購入血液データの解析(グレリン,ほかグレリン関連ホルモン)

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi