2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23791531
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
蔵満 薫 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (80596784)
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Keywords | 肝再生 |
Research Abstract |
これまでにマウスを用いた肝硬変モデルの作成に成功した。四塩化炭素の投与時期を調節する事により、F1-F4までの肝硬変マウスを作成することが可能となった。この肝硬変モデルマウスを用いて70%肝切除を行い、術後肝再生の違いを背景肝別に考察する事が可能となった。 これまで臨床分野では確認する事が出来なかった、硬変度合い別の肝再生を体系的に解析する事が可能となった。この結果を踏まえ今後は臨床面で術前肝硬変の程度に応じた肝切除術式の決定を行う事が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最大の課題であったF1-F4の各段階毎の硬変肝を作成する事が可能となった。 また外科的手技を伴う実験体勢を0から組み立てる事が必要であったが、これまで2年間で本実験計画通りに計画を進める事が可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られたサンプルを用いて生化学、組織学的検討を行う。またこれまでの成果を論文投稿すべく準備を進めているが、得られたデータをより強固にするための裏打ち実験も順次行って行く。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
動物実験計画書を提出し、承認を受け動物実験体勢を整えるために半年間を要した。この期間実験を行う事が出来ず、次年度に予算を繰り越す必要性が生じた。 今年度はこれまで手術を行い得られたサンプルを用いて、生化学・組織学的検討を行う。そのための抗体や酵素、追加で動物実験を行うための動物購入の為に研究費を使用する。 具体的には、得られた血液サンプルを外注検査に提出し、血清からALT,AST,ビリルビンおよびアルブミン値の測定を行い肝切除後肝機能の推移を実測する。また得られた肝組織のヘマトキシリンエオジン染色、抗体を用いた免疫染色(アポトーシス染色、Ki-67染色)、PCR測定による肝線維化マーカーの測定を行い、肝切除によってどのような影響を受けたかについて検討を行う。
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