2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23791531
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
蔵満 薫 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (80596784)
|
Keywords | 肝再生 |
Research Abstract |
これまでと同様にマウスを用いた肝硬変モデルの作成を継続し、系を確立する事に成功した。四塩化炭素の投与時期を調節することにより、F1-F4までの肝硬変マウスを作成する事が新たに可能となった。 基礎分野からの報告では、肝硬変モデルを作成する事はいままで可能であったが、検討項目は硬変肝の線維化を抑制する事を目標としており、肝再生に関する検討は全く行われていなかった。しかしながら肝細胞癌に対し手術を行う場合は、背景肝が通常ウイルス性肝炎であることから線維化に応じた切除術式の選択が必須である。しかしながらこれまでその様な検討は基礎研究からも臨床研究からもなされた事はなかった。 本研究では、臨床分野では確認することが出来なかった硬変度合い別の肝再生を体系的に解析する事が可能となり、この結果を踏まえ、今後は臨床面で術前肝硬変の程度に応じた肝切除術式の決定を行う事がより確実となった。
|