2011 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病に対する脳深部刺激療法が感覚認知に与える影響の解明
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23791598
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
圓尾 知之 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90533810)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 神経変性疾患 / 脳深部刺激 / 感覚認知 |
Research Abstract |
パーキンソン病は、運動症状を主に呈する神経変性疾患であるが、精神症状や認知障害、感覚障害、精神障害などの非運動症状にも注目されている。また脳深部刺激療法は運動症状だけでなく非運動症状へも影響することも報告されているが、その作用機序についてはいまだ解明されていない。これまで、我々は脳深部刺激が感覚認知へ及ぼす影響について、パ-キンソン病における温冷覚閾値の上昇、視床下核刺激による温冷覚閾値の低下という結果を報告している。今研究では感覚障害についての病態解明や、脳深部刺激の感覚障害への作用機序を解明するため、動物モデルへの感覚提示による脳代謝および脳血流の変化をPETおよび脳血流計を用いて解析する。さらに、感覚提示下に脳深部刺激を加えた際の脳代謝および脳血流の変化を解析する。その結果から、脳深部刺激の感覚認知に与える病態と作用機序を解析する。現在、感覚提示および脳深部刺激によって運動感覚野および大脳基底核での脳血流の変化、および脳表血流を経時的にとらえる手法を確立し、その結果、刺激時に脳表血流のダイナミックな変化をとらえることができた。今後、血流変化の結果を元に、脳代謝との関係、感覚刺激の種類、パラメーターによる違いを詳しく解析し、電気生理学的な手法も加えた解析をさらに進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験モデル動物の作成に当初予定していたよりもやや難渋したが、ほぼ計画書の予定どおりに研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルラットおよびコントロールに対する視床下核刺激Off0-Onでの脳糖代謝および脳血流の変化を脳血流計、半導体PETを用いて測定解析する。この結果を元に。脳の感覚認知機構の解析を行う。また、感覚伝導路の評価として、刺激前後での電気性理学的評価を施行し、イメージ解析結果との相関性も確認し、組織学的、免疫学的解析を同時に行う予定とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度の購入予定であった刺激装置を今年度早々に購入し、その他研究遂行に必要な手術機器および電気生理学的検査に必要な物品、画像撮影および解析に必要な物品、解析ソフトやハードウエア、検査経費、動物施設使用料、研究成果発表の学会出席や論文投稿に必要な経費に今年度研究費を使用する予定。
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Research Products
(1 results)