2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23791622
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
小野寺 智洋 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70547174)
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Keywords | 軟骨再生 / 軟骨修復 / 再生医療 |
Research Abstract |
再生医療を実現させるためには、どのようにして未分化細胞を成熟細胞に分化・培養させるのかが重要である。軟骨細胞・軟骨マトリックスを分化・培養可能な技術を確立し、再生医療として応用していくことは、運動器の機能保持のために重要な課題である。今回、Btbd7が軟骨形成において重要な役割を持つと仮定し、研究を進めてきた。研究の目的は、軟骨形成におけるBtbd7の機能解析を行い、軟骨細胞・軟骨マトリックスの分化・培養技術に応用させることにより、再生医療への応用を目指すことである。 BTBd7のin vitroの研究を推し進めてきた。マウス軟骨前駆細胞ATDC5の通常培養時ならびに軟骨分化誘導モデルにおけるBtbd7・Snail2の発現レベルを比較・検討したところ、Btbd7・Snail2ともに培養過程において、一過性に上昇したのちに下降するという同様の発現パターンを示した。 また、Btbd7と同様に、ケモカインSDF-1が軟骨分化過程において一過性に上昇することを明らかにしたため、そちらの分子にも着目し、研究を推進した。SDF-1は他の組織修復過程において一過性に上昇することが知られているため、Btbd7の解析と並行してSDF-1の軟骨組織における解析を行ったところ、ウサギ軟骨損傷モデルにおいて、SDF-1は軟骨修復過程において一過性に上昇することが明らかになった。また、SDF-1を含有したゲルをウサギ軟骨損傷モデルに使用することによって、軟骨再生が誘導されることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)