2013 Fiscal Year Annual Research Report
磁性ナノ粒子を用いた温熱治療と光力学的治療を併用した新しい治療法の開発
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23791776
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
惠谷 俊紀 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 臨床研究医 (30600754)
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Keywords | 新しい治療法 / 癌 / 温熱治療 |
Research Abstract |
膀胱がんマウスモデルの作成 ; 作成したマウス膀胱がんモデルは、免疫機能を評価可能であることが判った。 MCL heat therapyの治療効果;作成したモデルマウスを①control群(無治療群)②MCL注入群(AMF非照射群)③MCL注入群+AMF照射群(治療群)に分類した。治療終了後、MCLの集積を鉄染色にて行った。腫瘍部にMCLを認め、周囲にはnecrosis areaの拡大を認めた。MCL注入群+AMF照射群は、Control群に比べ腫瘍の増殖を抑えた。さらにControl群に比べ、necrosis areaが有意に拡大し、apoptosisを誘導した。これらの結果からMCL注入群+AMF照射群は、より強力に腫瘍を抑制することが判った。また、MCL注入群+AMF照射群において、非治療側の腫瘍縮小傾向を認めた。HSP70の誘導、CD8陽性Tリンパ球、および誘導サイトカインであるIL-2/IFN-γの誘導を、western blottingにて証明した。以上の結果から、MCL heat therapyは膀胱がんに直接的な抗腫瘍効果を示すだけではなく、CD8陽性Tリンパ球を介した腫瘍免疫を強化していることが判った。 MCL heat therapy+ photodynamic therapyの相乗効果について; MCL heat therapy+Photdynamic therapy併用群は腫瘍の増殖を最も抑えた。MCL heat therapy+Photdynamic therapy併用群は腫瘍の壊死領域が有意に拡大し、aoptosisを誘導した。これらの結果から、MCL heat therapy+Photdynamic therapy併用群は強力に腫瘍を抑制することが判った。腫瘍免疫についても 細胞内におけるHSP70の発現と、IL-2,IFN-γによるCD8陽性Tリンパ球の発現により、腫瘍免疫が強化されることが判った。
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Research Products
(2 results)