2012 Fiscal Year Annual Research Report
リポソーム法を用いたIL-21・15遺伝子導入の併用による再発予防に関する研究
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23791788
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
松島 将史 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00464850)
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Keywords | 膀胱癌 / インターロイキン21 / 遺伝子導入 / 膀胱内注入 |
Research Abstract |
In vitroにてマウス膀胱癌細胞株MBT-2細胞にリポソーム法にてLacZプラスミド導入を行い、X-gal染色にてプラスミドの効率的な導入を確認した。種々のリポソーム製剤(GenePORTER® Genlantis, GenePORTER®3000 Genlantis, LipofectamineTM LTX invitrogen, FuGENE® 6 Roche)をその各濃度別に使用し、その導入効率を比較し、最も適切な製剤および濃度を検討した。その結果、LipofectamineTM LTXが65%程度と高い導入効率を示した。この導入法を確立することにより、細胞毒性の無いリポソーム濃度での(10ug/5x105 MBT2 cells)効率的な遺伝子導入が可能となった。次にMBT-2にin vitroでLipofectamineTM LTXを用いたリポフェクション法によりIL-21およびLac-Zプラスミド導入を行い、上清中のIL-21分泌をELISAにて定量的に測定。IL-21プラスミド導入によりIL-21の発現を確認した。C3H/HeNマウスへMBT-2を移植し、マウス膀胱癌同所性モデルを作成した。In situでの膀胱内へのLacZプラスミド導入では、特に腫瘍巣に強いX-gal染色を認め、効率的な遺伝子導入が in situでも行われていることが確認された。IL-21プラスミドを用いたリポソーム法による膀胱内遺伝子導入およびタンパク発現の確認を行った。具体的には、連日マウス尿を採取しIL-21濃度をELISA法にて測定し、分泌量を測定した。しかし再現性ある結果が出ておらず、追実験中である。また、MBT-2同所性膀胱腫瘍モデルを用いたIL-21遺伝子治療の検討では、コントロール群と比較してIL-21導入群は有意に膀胱重量が低い結果であった。
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