2011 Fiscal Year Research-status Report
腎細胞癌における新規VHL関連蛋白の発見とその分子間相互作用と細胞応答の究明
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23791795
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
吉田 毅 産業医科大学, 医学部, 助教 (30596648)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | VHL / HIF / EMT / 腎細胞癌 |
Research Abstract |
今年度は新規採択となった初年度であった。実験の立ち上げを中心に、実験に必要なExpression Vectorのサブクローニング、海外の研究室からのExpression Vectorの入手、必要試薬の購入と実験のセットアップを進めてきた。平成23年度に予定していた実験の立ち上げに時間がかかるため、当初平成24年度以降に計画していた免疫染色の実験を前倒しで進めることとした。当大学病院病理部の協力のもとに、当研究室での免疫染色の実験系を行うために必要な試薬を購入し当大学附属病院病理部で作成依頼した薄切標本を用いて、当研究室で免疫染色してプレパラート固定までの作業を立ち上げた。本研究においてVHL関連タンパクの候補となる分子を選定した。なかでもVHL関連分子として仮定したEMT関連抗体とHMG(High Mobility Group)ファミリー抗体を中心に購入した。また細胞応答として細胞周期調節因子・細胞接着因子となるマーカーや上皮・間葉系マーカーも同時に購入し、これらを用いて免疫染色を行った。本大学・附属病院に検体として豊富にある膀胱癌の検体を用いて試験的な実験を行ったところ一定の結果が出たためその結果を第21回泌尿器科分子・細胞研究会で報告した。この結果を基に英文誌(査読有)へ投稿するための執筆を開始している。またさらに検体数を増やした結果を平成24年4月開催の日本泌尿器科学会総会で発表する予定である。現在、課題の一つとなっているVHL関連タンパクの候補として選定した分子マーカーを用いて腎細胞癌の病理検体における免疫染色を開始している。この結果に関しては平成24年9月の日本癌学会総会にて報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(理由)本年度予定としていた実験の立ち上げ、実験に必要なExpression Vectorの作成・クローニングに時間がかかった。海外の研究室からのExpression Vectorの入手に難渋し時間がかかった。また培養細胞の保存に必要な当研究室にある既存の液体窒素コンテナーが満杯となっており新規培養細胞を購入することができなかった。その代替策としてまずH24以降に計画していた免疫染色の実験を先に進めることとした。購入した抗体を用いて検体として豊富にある膀胱癌の検体を用いて試験的な実験を行ったところ一定の結果が出たためその結果を学会発表した。現在、本研究の目的の一つであった腎細胞癌の病理検体における免疫染色を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
H24以降の研究計画としていた現在進行中の組織免疫染色実験の結果を参考にして、培養細胞を用いた免疫染色、免疫蛍光染色を行うことを予定としている。さらにH23年度計画に挙げていたレポーターアッセイ、バインディングアッセイ、ChIPアッセイ等を進める予定としている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
培養細胞を新規で購入し、できるだけ継代を進めないように保存状態を保ちつつ継続的に使用していくために、当初申請していなかった高額機器として液体窒素細胞保存容器を申請・購入してこれに保存していく予定である。またこの容器を購入することで、当研究室で行われていなかった病理組織標本の保存を行うことができるようになり、将来的に当大学の倫理委員会を通したうえで、病理組織検体を保存しこれを用いた遺伝子研究を進めていくことができるようになる。基本的な維持費用として培地、細胞培養フラスコ、ディッシュ、試薬のほか、昨年度から購入している一次抗体の追加購入、二次蛍光抗体や各実験に必要なキットや試薬を購入する予定である。
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Research Products
(1 results)