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2013 Fiscal Year Annual Research Report

卵巣癌、子宮体癌癌幹細胞に対するsynthetic microRNA療法の開発

Research Project

Project/Area Number 23791860
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

津田 尚武  久留米大学, 医学部, 助教 (60341351)

Keywords癌幹細胞 / 子宮体癌 / 上皮間葉転換
Research Abstract

低分化型子宮体癌細胞株(HEC-50b)において癌幹細胞マーカーALDHの染色を行い、フローサイトメーターでその発現測定したところ、著明な高発現(20%以上)を認めた。次に子宮体癌の術後標準的化学療法として用いられているPaclitaxel, CDDP, また癌幹細胞治療薬剤として報告されているSalinomycinを添加し、MTTassayを行いて各薬剤に対しての増殖抑制効果を検討した。Salinomycin添加群ではCDDPと同様の高い細胞増殖抑制効果を認めたが、その細胞増殖抑制効果は不十分であったため、Saliomycin耐性機構を更に検討した。Paclitaxel単独, Salinomycin+Paclitaxelを7日毎に24時間添加し長期培養(2~3か月)することにより各耐性細胞株を作成した。癌幹細胞マーカーであるALDH, CD133, CD105のタンパク発現量の増減を測定した。Paclitaxel耐性細胞株においては、ALDH、CD105の上昇を認めたが、CD133は著明な低下を認めた。Salinomycin+Paclitaxel耐性細胞株においてはALDHはPaclitaxel耐性細胞株と同様の発現頻度であったが、CD133低下、CD105低下を認めた。しかし、ALDH高発現群のみは発現上昇を認めた。次にReal time PCRを用いて、癌幹細胞関連遺伝子、上皮間葉転換関連遺伝子、各発癌関連経路の遺伝子群(PI3CA, Hedgehog, Wnt, p53, Notch pathway)など合計93遺伝子の発現変化を網羅的に解析した。その結果、薬剤無治療株群、Paclitaxel耐性株群と比較して、Salinomycin+Paclitaxel耐性株群においてL1CAMが最も著明な発現上昇を認めSalinomycin耐性機構に関与している可能性が示唆された(RQ:22.8)。現在L1CAMに対してmicroRNAをその遺伝子配列から設計しており、それを用いてSalinomycin+Paclitaxel耐性株の増殖抑制効果を測定を検討し、投稿予定である。

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Published: 2015-05-28  

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