2012 Fiscal Year Research-status Report
中咽頭癌におけるマイクロRNA解析による新規バイオマーカーの探索
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23791867
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
水町 貴諭 北海道大学, 大学病院, 助教 (00507577)
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Keywords | 頭頸部癌 / 中咽頭癌 / HPV / マイクロRNA / 個別化治療 |
Research Abstract |
中咽頭癌治療前標本を用いてマイクロRNAプロファイルの解析を行い、手術治癒群―再発群、放射線治療治癒群―再発群、化学療法治癒群―再発群でのマイクロRNA発現パターンと臨床病理学的因子との関連を検討し、実際の中咽頭癌症例においてその発現パターンが予後予測に有用であるか解析中である。特定のマイクロRNA発現プロファイルにより発現調節を受ける可能性のある遺伝子発現をmRNAレベルまたはタンパク質レベルで検討をおこない、予後、放射線感受性、化学療法感受性を決定する新規因子の同定を試みた。 結果としては、中咽頭癌症例におけるHPV感染と予後の関係を示した論文が英文誌International Journal of Oncology電子版に掲載された。本論文は日本人症例において初めての報告である。また女性喉頭癌とHPV感染の関与について検討を行い第8回世界頭頸部癌学会において報告した。さらに中咽頭癌症例において転移リンパ節を予後との関連を第25回日本口腔咽頭科学会において報告し、同学会誌に受理された。 本研究はFFPE組織からのマイクロRNA解析が可能となったため、過去の症例からのレトロスペクティブに大規模な解析が可能となっている。 マイクロRNA解析には商業ベースで行われているマイクロRNA解析用マイクロアレイを用いたので再現性の高いデータを得ることができた。 基礎的・臨床的検討をさらにおこない、治療効果、予後予測に関わる新規因子の同定を引き続きおこなう予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中咽頭癌症例におけるHPV感染との関与を英文誌に掲載され、さらにHPV感染以外の予後因子についての報告も行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
中咽頭癌症例における治療効果と予後因子との関連について検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記の研究成果について学会発表を行い論文投稿を行う。
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