2012 Fiscal Year Annual Research Report
鼻性NK/T細胞リンパ腫におけるmicroRNAの発現
Project/Area Number |
23791868
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
岸部 幹 旭川医科大学, 医学部, 助教 (80447101)
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Keywords | NK/T細胞リンパ腫 / EBV / マイクロRNA |
Research Abstract |
1.microRNAのスクリーニングについては、鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株、および正常NK細胞、非鼻性NK/T細胞腫瘍細胞株を用いて、microRNAアレイにて包括的にmicroRNAの発現をスクリーニングした。候補microRNAとして複数のmicroRNAが検出された。 2.microRNAの発現差をリアルタイムPCRにてコンファームした。Stemloopプライマーを用いて、絞り込んだ候補microRNAの発現差を鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株、および正常NK細胞、非鼻性NK/T細胞腫瘍細胞株間で定量的に解析した。mir-15aが鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株で発現が低下しておりこれについて実験を進めた。 3.microRNAの標的遺伝子の発現を解析した。mir-15aの標的遺伝子として、MYB、サイクリンD1の細胞周期に関連する分子に着目した。MYB、サイクリンD1の発現をリアルタイムPCR、蛋白の発現をウェスタンにて検討したところ、鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株でその発現が亢進していた。 4.mir-15aを鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に遺伝子導入したところ、その標的遺伝子であるMYB、サイクリンD1の発現は低下した。 5.MYB、サイクリンD1のsiRNAを用いて、鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株でRNA干渉実験を行ったところ、G0/G1期の細胞が増加し細胞周期が停止することが判明した。 6.mir-15aの制御分子として。EBV由来のLMP-1に着目した。LMP-1のsiRNAを鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に導入したところ、LMP-1の発現が低下するとともにmir-15aの発現も低下した。
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Research Products
(4 results)