2011 Fiscal Year Research-status Report
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23791875
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
堅田 浩司 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60596112)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / プロテオミクス |
Research Abstract |
内容平成23年度は頭頸部癌細胞株のsiRNAを用いたプレクチンの機能解析を行い、増殖・遊走・浸潤に関与していることを確認した。さらにプレクチンとの関与が言われているErkシグナルとの関連も証明し、論文を作成した。その結果、Plectin promotes migration and invasion of cancer cells and is a novel prognostic marker for head and neck squamous cell carcinomaという題で、J Proteomics. 2012 Mar 16;75(6):1803-15に投稿を受理された。意義・重要性頭頚部扁平上皮癌の治療は、これまで手術・放射線・化学療法の3者併用療法が行われているが、進行症例では再発・転移をきたすことが多く予後は不良である。さらなる治療成績の向上には新たな早期診断マーカーや予後マーカーなどの発見が急務であると考える。この数年DNAやRNAに焦点を当てたゲノム・トランスクリプトーム解析研究が癌を対象として盛んに行われているが、生体内での種々の癌化プロセスは一部の例外を除いてほとんどがタンパク質によって制御されており、発癌のメカニズムの解明、さらには癌化の根本的要因である因子にターゲットを絞った分子標的治療薬の開発、あるいは癌の早期診断に有用な腫瘍マーカーの発見には、直接タンパク質に焦点を当てた疾患プロテオーム解析もまた非常に効率的な戦略であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プレクチンの機能解析を行い、英語論文を投稿、受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
組織マイクロアレイ(Tissue Microarray, TMA)により、頭頸部扁平上皮癌のプレクチン発現の状体を多検体でvalidation予定である。それによって、スループットの改善と再現性の向上が期待できる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
組織マイクロアレイの購入、関連書籍の購入、学会発表の旅費
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Research Products
(1 results)