2013 Fiscal Year Annual Research Report
上皮間葉移行は側頭骨原発扁平上皮癌の予後を決定するか
Project/Area Number |
23791884
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
杉本 寿史 金沢大学, 医学系, 助教 (20547179)
|
Keywords | 側頭骨扁平上皮癌 |
Research Abstract |
扁平上皮がん細胞が骨細胞におよぼす影響について解析した。骨由来細胞株(A)、軟骨由来細胞株(B)、線維芽細胞由来細胞株(C)、正常上皮由来細胞株(D)、皮膚扁平上皮がん由来細胞株(E)を用い、A,B,CとD,Eの2群にわけた。A,B,Cのうち一つの細胞株とD,Eののうちの一つの細胞株をそれぞれ共培養し、その変化を検討した。1、形態学的変化、2,遊走能、3,TGFβの自己産生能、4,TGFβの添加による1~2の変化 5,Snail,Twist,RANK/RANKLの変化を検討した。a.皮膚扁平上皮がん由来細胞株をヌードマウスの1.皮下 2.外耳道(骨直上) 3.耳介(軟骨上)に移植し、移植部位による違いを検討した。b.皮膚扁平上皮がん由来細胞株にTGFβ、Snail,Twistの発現ベクターを遺伝子導入したのち1.皮下 2.外耳道(骨直上) 3.耳介(軟骨上)に移植し、EMTの発現および骨浸潤について解析した。aと比較し、骨浸潤の速度および範囲に違いができるか検討した。 EMTが誘導されている扁平上皮癌組織をもつ症例の予後が悪いことがわかれば、術前の生検組織を解析しそのEMT発現をみることにより、よりよい治療計画を立てることが可能となる。このため、術前診断にて同病期の患者を2症例抽出し、EMTが起こっている症例と起こっていない症例に分類し、それぞれの予後について解析した。CT所見をもとに病期分類しその予後をレトロスペクティブに解析した。
|