2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23791893
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹中 幸則 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40598398)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
|
Keywords | 甲状腺 / ガレクチンー3 / マトリクスプロテアーゼ |
Research Abstract |
手術検体を用いてwestern blotting, 免疫染色を行いタンパクの発現解析を行っている。 western blottingによる発現解析では、乳頭癌の検体では例外なくガレクチンー3は高発現していた。MMP、分解型ガレクチンー3は発現の程度にばらつきがみられた。濾胞癌の検体では、ガレクチンー3、MMP、分解型ガレクチンー3のいずれも検体によるばらつきが多かった。また、MMPの発現程度と分解型ガレクチンー3の発現に相関が認められた。濾胞腺腫では、分解型ガレクチンー3、MMPはいずれの検体でもほとんど発現していなかった。ガレクチンー3はほとんどの検体で発現を認めなかったが、発現している検体も存在した。 免疫染色による検討では、ガレクチンー3の発現に関しては、乳頭癌ではいずれの検体でも瀰漫性に高発現しており、また、その発現は細胞質に局在していた。濾胞癌においては、瀰漫性に高発現しているもの、局所的に発現しているもの、ほぼ発現していないものがあったが、高発現しているものが多かった。高発現しているものに関しては、その発現は主に細胞質に認められた。濾胞腺腫に関しては局所的に発現しているものもあったが、ほとんどの検体で発現を認めなかった。 MMPの発現に関しては、乳頭癌や濾胞癌といった分化癌では検体により発現程度にばらつきがあったが、周囲への浸潤傾向が強いものの方が高発現している傾向にあった。濾胞腺腫ではほぼ発現が認められなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分解型ガレクチンー3の免疫染色による検討ができておらず、当初の計画より遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在までのところは、予測されていた通りの結果が出ており、引き続き、免疫染色の検体数を増やして検討を続けていく予定である。ある程度解析数が増えた時点で、臨床パラメーターとの関連を検討する予定としている。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
免疫染色などの消耗品や研究成果の発表のための出張費に研究費を使用する予定である。
|