2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23791902
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
稲本 隆平 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50581047)
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Keywords | 蝸牛 / 蝸牛内リンパ電位 / 蝸牛内リンパ圧 / イソプロテレノール / ABR / DPOAE |
Research Abstract |
平成25年度は、前年度に成功したモルモット蝸牛骨壁からのアプローチによる内リンパ電位の測定を引き続き行った。蝸牛骨壁からのアプローチは、正円窓からのアプローチと比較して①蝸牛骨壁に小孔を作成する必要があること、②小孔を作成することにより蝸牛血管条を障害したり内リンパの流出が起こってしまう可能性あること、③電極挿入後にスーパーボンドで挿入部を塞ぐ必要があり、スーパーボンドが蝸牛内に流入し電位が低下したり、内リンパ圧が測定できないことがあるなどの理由から成功率が低い。蝸牛骨壁からのアプローチと正円窓アプローチでの測定の結果に有意差がないことを証明するために例数を増やす必要あったが、上記の理由より長期の実験期間が必要であった。また、イソプロテレノール投与時のABRとDPOAEの測定を行ったが、ABRとDPOAEでは明らかな変化を認めなかった。
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