2012 Fiscal Year Research-status Report
筋萎縮性側索硬化症における嚥下障害の病態の解明 -モデルマウスを用いて-
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23791921
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
斉藤 敦志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80573633)
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Keywords | 嚥下障害 / ALS |
Research Abstract |
本研究の目的は、ALSモデルマウスを用いて、嚥下・咀嚼と関連する脳幹の各運動神経核や、それらの神経核に支配される舌や咽頭喉頭の組織学的、分子生物学的解析を行い、ALSにおける嚥下障害の病態を明らかにすることである。 低発現型G93A型SOD1トランスジェニックマウスの若年(12週齢)、四肢麻痺発症前(20週齢)、発症後(38週齢)、野生型マウスを用いた。灌流固定を行い脳幹を採取し、クライオスタットにて凍結切片を作成した。 Nissl染色とChAT抗体(choline acetyltransferase)による免疫組織化学法を行い、延髄の舌下神経核と迷走神経背側核のニューロンの経時的変化について検討した。 発症後のマウスでは舌下神経核のニューロンで、ChATの染色性の低下を認めた。一方迷走神経背側核のニューロンでは野生型、発症前、発症後のいずれにおいても、ChATの染色性の低下は認めなかった。また発症前にはみられなかった空胞変性が、発症後には延髄舌下神経核周辺に認めるようになった。 ALSモデルマウスの延髄において、腹側にある舌下神経核のニューロンでは神経細胞死をきたすが、背側にある迷走神経背側核のニューロンは細胞死を免れることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
迷走神経、舌下神経の軸索損傷実験については進行中であるが、三叉神経、顔面神経については軸索損傷の技術を確立できていないため、現在のところ研究は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
三叉神経、顔面神経の軸索損傷実験を急ぎ、実験を進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
動物飼育代、抗体購入費など
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