2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23791957
|
Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
十川 健司 旭川医科大学, 医学部, 診療助教 (50466489)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
|
Keywords | 糖尿病網膜症 |
Research Abstract |
糖尿病網膜症および網膜色素変性症に対して行われる臨床検査のひとつに光干渉断層計(optical coherence tomography(OCT))という検査がある。このOCTによって網膜の詳細な観察が可能である。最近になり従来のOCT(タイムドメインOCT)に変わって、スペクトラルドメインOCT(SD-OCT)という機器が開発された。SD-OCTの登場により今までは網膜の画像解析しかできなかったものが、網膜より深層にある脈絡膜の詳細な観察も可能となった。現在、このSD-OCTを用いて、脈絡膜厚を測定することが多施設で行われており、糖尿病網膜症の進行に伴い脈絡膜厚が薄くなること、また網膜色素変性症でも脈絡膜厚が薄くなることが報告されている。これらの脈絡膜厚を測定した報告の多くの考察では、脈絡膜厚みを生じるのは脈絡膜血流量の変化のためであると推察されている。しかしながら、脈絡膜厚と脈絡血流量を評価した報告は無い。そこで我々は健常人を対象とし、脈絡膜厚と脈絡膜厚の関連について検討をした。そこで我々は脈絡膜厚と脈絡膜厚の関連について検討をした。脈絡膜全血流量と脈絡膜厚に有意な相関は認めれられなかった。また、中心窩の脈絡膜血流量と脈絡膜厚にも有意な相関はみとめられなかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の結果はすでにAmerican Journal of Ophthalmologyに投稿することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
糖尿病網膜症を有する患者に対して脈絡膜厚、脈絡膜血流を測定する。結果は眼科学会などで発表する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会発表の旅費や論文投稿にかかる費用などに当てる。
|