2012 Fiscal Year Annual Research Report
トロンボモジュリンの眼組織での作用研究とその臨床応用
Project/Area Number |
23791964
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
難波 広幸 山形大学, 医学部, 助教 (20455900)
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Keywords | トロンボモジュリン |
Research Abstract |
トロンボモジュリンは生体内で抗炎症作用や細胞接着作用、血管新生作用を示すことが知られているが、眼科領域での検討はほとんどされていない。そのためトロンボモジュリンが眼の健常状態・病的状態においてどのような作用を有しているかを検討することは新たな眼科治療の開発に寄与するものと思われる。本研究ではトロンボモジュリンの眼組織内での作用、またその組織特異性を明らかにする。その上でトロンボモジュリンの賦活・投与又は阻害によって、ぶどう膜炎や感染症などの眼炎症疾患の治療、手術後の創傷治癒の促進や緑内障手術後の濾過胞の生存率の向上など、臨床応用へつなげることを目標とする。 角膜実質細胞由来細胞株・強膜実質由来細胞株を用いて、トロンボモジュリンのそれぞれの細胞増殖に与える影響を検討したが、結果のばらつきが大きく、コントロールとトロンボモジュリン投与群とで有意な差は認めなかった。トロンボモジュリンの細胞接着に与える作用を検討したが、コントロールとトロンボモジュリン投与群とで有意な差は認められなかった。不死化角膜上皮細胞株においてトロンボモジュリンが細胞増殖に与える影響について検討したが、・細胞接着に与える作用を検討したが、安定した結果は得られなかった。トロンボモジュリンの濃度や実験体系など、条件検討を行っている。不死化角膜上皮細胞株においてトロンボモジュリンが細胞の遊走に与える影響も検討したが、結果が安定しなかった。
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