2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23791983
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
金森 章泰 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10444572)
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Keywords | 軸索輸送 / 軸索障害 |
Research Abstract |
前年度において、視神経においてsyntaphilinが視神経切断後に変化した結果を発展させ、脳内の視覚野である上丘において、syntaphilinの発現を調べた。神経線維やアストロサイトに共在することがわかったが、視神経切断後1週、2週では有意な変化はPCRでは認めなかった。前年度および本年度の研究成果をまとめ、海外雑誌に投稿し、査読者からreviseのための追加実験を指摘された。具体的にはsyntaphilin蛋白のウエスタンブロットによる抽出ならびにトリプルステインによるsyntaphilin局在の詳細な検討である。これらを施行し、現在再投稿中である。 軸索輸送を止める働きをもつといわれるsyntaphilinはin vivoでは軸索周囲のアストロサイトにも存在することが初めて本実験により証明された。軸索障害をあたえるとその発現が低下することから,ニューロン・グリア間の相互作用に何らかの働きをsyntaphilinは有しており,syntaphilinが低下することで軸索輸送障害を抑制する可能性が示唆された。 また、視神経線維における臨床研究として、光干渉断層計を用いて緑内障ならびに圧迫性視神経症、外傷性視神経症における神経線維層厚の検討を行い、いくつかの海外雑誌で論文化された。
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Research Products
(5 results)