2012 Fiscal Year Annual Research Report
免疫制御因子を標的とした加齢黄斑変性に対する分子治療法の戦略的開発
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23791984
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
池田 欣史 鳥取大学, 医学部, 助教 (10444639)
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Keywords | 加齢性黄斑変性 |
Research Abstract |
前年度においては、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)患者の前房水の検索により、PCV患者においては、IL-23, IL-4, IL-10が有意に関連することを見いだして報告した。引き続き、前房水を用いた病態解析を継続している。本年度においては、血管新生黄斑症をきたすもうひとつの重要な疾患である近視性血管新生黄斑症に着目し、その病態を理解するため前房水を用いた解析を行った。VEGFは、血管新生黄斑症にとっても重要なターゲットの一つであるが、VEGFは、近視性血管新生黄斑症における特定のステージにのみ増大することを見いだした。また、近視性血管新生黄斑症においては、その病態とIL-10を含めた炎症性サイトカインが強く関連し、加齢性黄斑変性とは、病態が大きく異なることが判明しつつある。一方、加齢性黄斑変性症の疾患モデルとしてマウスレーザー誘導性脈絡膜新生血管症を用いて、関連するサイトカインの寄与の解析に着手している。その結果、これまでその重要性があまり認識されていなかったシグナル経路が脈絡膜新生血管症の発症に重要な役割を果たすことが判明しつつある。
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[Journal Article] Assessment of real-time polymerase chain reaction detection of acanthamoeba and prognosis determinants of acanthamoeba keratitis2012
Author(s)
Ikeda Y, Miyazaki D, Yakura K,Kawaguchi A, Ishikura R, Inoue Y, Mito T, Shiraishi A, Ohashi Y, Higaki S, Itahashi M, Fukuda M, Shimomura Y, Yagita K
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Journal Title
Ophthalmology
Volume: 119
Pages: 1111-1119
Peer Reviewed
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