2012 Fiscal Year Annual Research Report
上皮間葉移行制御による水疱性角膜症に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
23791998
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
奥村 直毅 同志社大学, 生命医科学部, 助教 (10581499)
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Keywords | 角膜内皮 / 上皮間葉移行 |
Research Abstract |
角膜内皮障害は角膜の混濁を生じ重症の視力障害の原因となるが、角膜内皮障害時に角膜内皮細胞が上皮間葉移行(Epithelial-Mesenchymal Transition; EMT)により角膜内皮機能を喪失するという着想のもと研究を実施し、角膜内皮細胞のEMTを低分子薬剤により抑制すること可能であり、角膜内皮のEMTによる機能喪失を遮断できることを見出した。角膜内皮細胞はTGFベータシグナルの活性化により、機能を喪失し、線維化関連のタンパク質を発現しEMTを生じることを明らかにした。さらに、TGFベータ受容体阻害剤を用いることで、角膜内皮細胞のEMTを阻害して機能を維持できることを見出した。この知見は申請者らが進めている角膜内皮再生医療に応用可能であり現在First in manによる臨床研究の細胞培養の最終プロトコールに応用している。またさらにはEMT制御による角膜内皮障害治療という新規の分野の可能性を示し、創薬を視野に入れた開発を行う基盤的技術を開発した。
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Research Products
(25 results)