2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23792013
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
北原 由紀 日本医科大学, 医学部, 助教 (30360176)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 再生医学 / 神経幹細胞 / 網膜再生 / 羊膜由来多能性幹細胞 |
Research Abstract |
羊膜由来神経幹細胞が、障害された網膜で機能回復させることが出来るかを検討するため、ヒト羊膜由来神経幹細胞をドナーとして、免疫正常なマウスの正常眼、シクロスポリンで免疫抑制したマウスの正常眼、シクロスポリンで免疫抑制した網膜変性モデルマウスの網膜変性眼の網膜下に移植した。一定期間ごとに眼球を摘出し、免疫抑制の有無、網膜変性の有無でのドナー細胞の生着と分化を病理的学的、免疫組織化学的に解析した。また網膜変性モデルマウスへの羊膜由来神経幹細胞の網膜下移植後には、一定期間ごとに網膜電図を記録し、電気生理学的に網膜の機能再生を解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
節電による飼育室縮小のためのマウスの移動や一時的な実験スペースの縮小があり、遅れていたが現在の進行状況はきわめて順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
節電による飼育室縮小のためのマウスの移動や一時的な実験スペースの縮小があり、研究費および研究計画の一部を次年度へと繰り越した。現在は順調であり、今後の研究計画に変更は無い。今後は免疫抑制の有無で、網膜変性モデルマウスの網膜下に移植したヒト羊膜由来幹細胞の生着率や網膜の機能再生に差があるかを比較検討する、免疫正常な網膜変性モデルマウスの網膜変性眼の網膜下にもヒト羊膜由来幹細胞を移植し、一定期間ごとに眼球を摘出し、免疫抑制の有無、網膜変性の有無でのドナー細胞の生着と分化を病理的学的、免疫組織化学的に解析する。免疫抑制の代わりに、PD-1やFasLといった免疫抑制性分子の発現調節により免疫抑制を試みる。更に、GITR-Lの機能調節により幹細胞拒絶部位に制御性T細胞をリクルートして免疫調整することも試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験動物(マウス)、移植用の器具、細胞培養や染色用の試薬などの消耗品、実験関連参考書などの図書と資料の購入、成果発表のための旅費などに使用する予定である。
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