2012 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロサージャリー技術の脊髄再生医療における可能性の追求
Project/Area Number |
23792038
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊池 和希 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40508090)
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Keywords | マイクロサージャリー / 脊髄損傷 / 血管柄付神経移植 / 中枢神経再生 |
Research Abstract |
【目的】血管柄付き神経移植の中枢神経への応用における長期的評価。【方法】これまでの実験で、血流をもった末梢神経の移植を脊髄切断部位に行い、組織学的に評価を行ったところ、短期間で既に神経膠細胞の生着、線維性瘢痕の抑制に関して有意な効果をもつことが証明された。今回は6匹のラットで3ヶ月の長期フォローを行った。【結果】血管付き神経移植のラットは全て体重を支えられるほど良好に後肢機能が回復したが、血行を持たない神経移植をしたラットでは同様な後肢機能の回復はみられなかった。また、ニューロフィラメント染色においてそれぞれの群の再生軸索の密度を測定したところ、両群に明らかな有意差が確認できた。【総括】マイクロサージャリーによる血行を有した末梢神経の移植は、ラットの脊髄損傷モデルにおいて機能的にも組織学的にも画期的な治療効果をもたらすことが確認された。
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Research Products
(2 results)