2012 Fiscal Year Annual Research Report
Rho/Rho kinaseの創傷治癒における役割の解明
Project/Area Number |
23792043
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金澤 成行 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50506243)
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Keywords | 創傷治癒 |
Research Abstract |
糖尿病モデルマウス皮膚潰瘍におけるRho kinase阻害剤の有効性を検討した。11週齢の糖尿病モデルマウス(BKS.Cg-Dock7m+/+Leprdb)を用いて、両側背部に1個ずつ直径1cm大の皮膚欠損を作成した。これに対して左をコントロール群として生理食塩水、右 にはRho kinase阻害剤(1mg/ml)を皮膚欠損部周囲にそれぞれ合計0.4ml(10㎎/kg)皮下注射を行い、潰瘍面積をそれぞれ計測した。コントロール群に比べ、Rho kinase阻害群が有意に潰瘍面積の縮小を認めた。 また、Rho kinase阻害剤を投与後、5日目、10日目、15日目の背部皮膚をサンプルとして採取し、免疫染色、およびH.E.染色を行った。これにより、コントロール群と比較して細胞が遊走してきている程度を明らかにできた。以上から、糖尿モデルマウスの創傷治癒においてRho kinase阻害剤の有用性を明らかにすることができた。
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