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2012 Fiscal Year Annual Research Report

ケロイドの線維芽細胞の細胞内情報伝達機構の解明;プリン受容体を中心に

Research Project

Project/Area Number 23792052
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

黒田 敬  岩手医科大学, 医学部, 助教 (30530224)

KeywordsATP / 肥厚性瘢痕 / ケロイド / 細胞内カルシウム濃度 / P2受容体 / 共焦点レーザー顕微鏡
Research Abstract

臨床的に認められるケロイドおよび肥厚性瘢痕の形成と線維芽細胞におけるプリン受容体の相関を明らかにするために、患者様よりご提供頂いた標本より線維芽細胞を分離培養し、細胞内カルシウム濃度([Ca2+]i)を変動指標として細胞の反応機構の解析をすすめた。また、蛍光免疫法により細胞内骨格の他、小胞体、ミトコンドリアといった細胞内小器官の変化について観察を行った。表記の研究に関する研究成果はまだ論文発表に至っていないが、現在までに完了したことを列挙する。 1.細胞の継代培養を行いAdenosine triphosphate (ATP)およびATP関連物質による刺激に対する観察した。その結果、継代を繰り返す事でATPおよびATP関連物質に対する反応に変化が生じた。2.ケロイド線維芽細胞および正常線維芽細胞の両者でF-actinの他、細胞小器官として小胞体、ミトコンドリアの蛍光染色を行ったところ、ケロイド線維芽細胞で小胞体、ミトコンドリアの増加がみられた。 3.ケロイドおよび肥厚性瘢痕の組織で染色を行い、組織中に含まれる細胞数、線維の特徴について観察を行った。これにより、ケロイドでは膠原線維の硝子様変化が散在性にみられた。細胞数についてはケロイドと肥厚性瘢痕で細胞数の明らかな差異はみられなかった。4.1~3において、ケロイド線維芽細胞は環境因子に影響を受けケロイド線維芽細胞に変化している可能性が示唆される。これは、ケロイドや肥厚性瘢痕の発生因子が皮膚の局所環境に存在している可能性があり、治療の可能性を暗示している。今後はこれまでに得られた結果を発表するとともに、さらに詳細な検討を加えていく予定である。

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Published: 2014-07-24  

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