2012 Fiscal Year Research-status Report
乳房再建術における患者のQOL向上と医師の安心を支援する術野重畳デバイスの開発
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23792063
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
此枝 央人 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60598142)
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Keywords | ナビゲーション / 医療工学 / 形成外科 / 乳房再建 |
Research Abstract |
本年度の目標である臨床でのナビゲーションシステムを用いた乳房再建手術を行うべく、ブタを用いた実験を行った。本臨床研究では造影CT画像による血管造影が必須であるが、われわれはたであまり報告のないブタにおける造影CTによる造影検査を行い、以前報告があった血管造影によるブタの血管走行、穿通枝の存在位置について矛盾しないデータが多く、動脈造影と造影CTによる造影検査とでは遜色のないデータが得られるなどいくつかの知見を得ることが出来た。当初、ナビゲーションシステムにおいてバグが多く認めることもあったが、現在はバグも少なくなり、快適にナビゲーションを勧めることが出来るようになってきた。またブタ実験において、重畳デバイスによるナビゲーションの正確性もかなり精度が高く、血管走行の把握は立体的に行うことが出来た。重畳デバイスと比較するため、当院循環器外科で用いているナビゲーションシステムと比較検討したところ、穿通枝皮弁挙上におけるナビゲーションとしては重畳デバイスを用いた方が直感的に血管走行を把握することが出来、有用なデバイスである印象を受けた。今年度もさらに3回前後のブタを用いた実験を行った上で、最終的に臨床現場への導入を行うことを予定している。 今年度の臨床実験に先立ち、ナビゲーションシステムの信頼性や重畳画像のくみあわせについての更なる向上が不可欠であり、検討を要する必要を感じているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床現場での使用まで順調に伸展しており、予定通り進んでいる
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Strategy for Future Research Activity |
デバイスの信頼性向上を目指す
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ブタを用いた実験を3回前後行い、デバイスの信頼性の向上を進めた後に臨床現場での使用を開始する
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