2013 Fiscal Year Research-status Report
乳房再建術における患者のQOL向上と医師の安心を支援する術野重畳デバイスの開発
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23792063
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
此枝 央人 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (60598142)
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Keywords | 穿通枝皮弁 / シミュレーション外科 / コンピュータ支援 / 手術補助 / 医学教育 |
Research Abstract |
乳房再建手術での深下腹壁動脈穿通枝皮弁挙上ナビゲーションの開発を進めており、研究実験計画上、平成25年度は人への応用を目指す予定であった。しかし、われわれが用いているタブレットPCによるナビゲーションの正確性、再現性の評価が不十分であった。そのためそれらの評価を行うため動物実験を行った。動物実験ではミニブタを用いて行った。ミニブタの背部に存在する穿通枝を用いて穿通枝の位置をタブレットPCを用いてナビゲーションをおこなった。ナビゲーションを行った位置と光学式位置測定装置によるCT上の位置との誤差を測定しPC上でのデータの誤差の測定および、ナビゲーションを行った位置と実際の穿通枝の位置の誤差を求め、ナビゲーション自体の誤差の測定を行った。結果として術前の血管位置のナビゲーションとしては正確性、再現性は十分担保されることが判明してきた。また皮弁挙上に際してナビゲーションシステムが良好に機能することも判明した。 ただ、手術操作による組織移動によって静止画によるナビゲーションと実際の血管の位置とのずれの修正が進まず、今後の検討課題となっている。修正を目的としてファントムを用いた実験により修正を行っているところである。これにより、手術操作中のナビゲーションが行えるようになってくれば今年度中の人への応用を行えるよう実験を進めることが出来ると思われ、現在臨床応用へ向けて改善を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験は順調に進んでおり、後1件の実験を経ることで研究成果をまとめることが出来ると考えている
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験の遂行およびデータ整理
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
動物実験施設の都合により予定の実験がこなせなかったため ブタの購入およびそれに付随する検査費用に使用する
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