2012 Fiscal Year Annual Research Report
全身性炎症反応症候群SIRSにおける制御性T細胞Tregの検討
Project/Area Number |
23792069
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保田 信彦 北海道大学, 大学病院, 助教 (00399875)
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Keywords | 細胞性免疫 / 制御性T細胞 / 多臓器不全 |
Research Abstract |
【はじめに】 免疫活性試験Immune Cell Function Assayは,PHA(マイトジェン)で刺激した際に放出されるアデノシン三リン酸Adenosine Triphosphate(ATP)を測定することで,CD4+ T cell-細胞性免疫を評価できる。我々は,重症患者に対して同Assayを行い,MODS,DIC,感染症との関連を検討した。 当院集中治療室に入室した重症患者18症例に対し27回のImmune Cell Function Assay (ImmuKnow®)を行った。4症例に対しては、複数回Assayを施行した。14回のAssayは入室5日以内に施行した。Tregについても検討した。平均年齢は63.3±17.1才,APACHEIIスコアは22.6±9.4,測定時のSIRSスコアは2.5±1.1であった。長期入院した1症例で細胞性免疫の低下に随伴して感染症を繰り返した。 細胞性免疫能とAPACHEIIスコア,CRP,SIRSスコアに関連はなかった。MODS,DICでは細胞性免疫能が強かった。1週間以内に新たに感染症を発症した症例では細胞性免疫能が低下していた。 以上から、Immune Cell Function Assayにより感染症を前向きに予測できるであろうことがわかった。また、MODS,DICは細胞性免疫能亢進と関連しているかもしれないことも明らかになった。
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Research Products
(7 results)