2013 Fiscal Year Annual Research Report
血液検査の妥当性と未知の診断項目発見のための遺伝子プロファイル活用
Project/Area Number |
23792083
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
秋冨 慎司 岩手医科大学, 医学部, 助教 (00509028)
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Keywords | sepsis / mRNA / miRNA |
Research Abstract |
救急領域における診断・治療の時間的制約は患者の予後を左右する。ひとたび治療開始時期を見誤り、重症化する前の治療介入の機会を逸することにより集中治療を余儀なくされ、医療費高騰をまぬがれない状況である。現代社会において急激な高齢化社会などを背景とし、今後の現代医学においても脅威である。救急疾患においても発症時期、生体反応相関への対策は必要になって来ている。 当該研究では重症で早期発見・早期治療が必要な敗血症患者において,治療前と治療後における遺伝子プロファイリングを行った。対象はエンドトキシン吸着療法(PMX)などの重症敗血症治療を行い敗血症性ショックからショックを離脱した患者と、治療に反応せずにショック状態が遷延した患者を比較検討した。ショック状態の改善に関係なく、集中治療を行うことにより上昇したmiRNAは10種類、下降したものは8種類であった。そのうち、治療に反応して血圧上昇したものは、そのうち7種類存在した。その7種類のmiRNAに対して明らかに血圧上昇した患者で変化のあったmiRNAのターゲット遺伝子の中を、今回の解析対象とした。 血圧上昇をしたと血液関連の遺伝子は94種類の存在を確認した。現在、mRNA、miRNAの両方でpatyhway解析を行い、データを整理し論文投稿をする予定である。
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