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2011 Fiscal Year Annual Research Report

レジスチンは唾液腺炎症のモジュレーターとなるか

Research Project

Project/Area Number 23792125
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

廣島 佑香  徳島大学, 病院, 医員 (60545143)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2012-03-31
Keywordsレジスチン / 唾液腺細胞 / LPS
Research Abstract

アディポサイトカインの1つであるレジスチンは、インスリン抵抗性を調節するタンパクとして発見され、糖尿病合併症の炎症病変にも関与している。これまでに申請者はレジスチンが口腔内局所の炎症罹患部位の歯肉溝滲出液に高濃度に存在し、免疫担当細胞からLPS刺激によって遊離されることを報告している(Hiroshima et al., J Periodont Res 2012)。また、炎症過程で産生されたサイトカイン(IL-1,IL-6,TNF-αなど)や細菌の菌体成分の1つであるLPSは単球/マクロファージのレジスチンレベルを上昇させることが知られている。しかしながら、唾液腺組織におけるレジスチンの発現・役割についてはこれまでに報告がない。本研究では、レジスチンが唾液腺炎症の新規モジュレーターであるかの検討を行い、炎症と唾液分泌における生理的役割について解析を行っている。本年度は、細胞培養系にてレジスチンの炎症への関与を調べた。
ヒト唾液腺由来(HSG)細胞を用い、LPSがレジスチン発現にどのような影響を与えるかについて検討した。培養系にLPSを添加し、分離したRNAからレジスチンの遺伝子発現をRT-PCR法およびリアルタイムPCR法にて調べた。また、レジスチンタンパクの発現については培養細胞よりタンパク画分を抽出し、ELISA法やウェスタンブロット法にて検討を行った。その結果、LPSはHSG細胞において細胞中のレジスチン発現を遺伝子レベル、タンパクレベルともに有意に上昇させた。しかしながら、培養上清中へのレジスチンは検出できなかった。レジスチンは唾液腺組織の炎症部位にてその発現が上昇することが示唆され、今後発現調節機構などを解明することにより、唾液腺炎症の病態解明に役立つと考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Resistin in gingival crevicular fluid and induction of resistin release by Porphyromonas gingivalis lipopolysaccharide in human neutrophils2012

    • Author(s)
      Y Hiroshima, et al
    • Journal Title

      JOURNAL OF PERIODONTAL RESEARCH

      Volume: (in press)

    • DOI

      10.1111/j.1600-0765.2011.01466.x

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2013-06-26  

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