2012 Fiscal Year Annual Research Report
ラット頭蓋骨骨欠損部における生体活性ガラスとエムドゲインの効果の解明
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23792198
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
松本 典祥 福岡歯科大学, 歯学部, その他 (80597948)
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Keywords | エムドゲイン / 生体活性ガラス / 硬組織再生 |
Research Abstract |
ラット根尖病変モデルを用いて、免疫組織化学的に解析を行った結果、エムドゲイン(EMD)は根尖部において硬組織形成の誘導因子の1つとなる可能性が示唆された。次にラット頭蓋骨骨欠損モデルを用いて、大きな骨欠損でのEMDの骨組織形成促進作用について検証するともに、生体活性化ガラス(BAG)を足場として併用することで、EMDとBAG併用療法の硬組織形成能に及ぼす影響について評価した。 新生骨形成量については、まず0日目にマイクロCTにて骨欠損部位を撮影し、画像診断ソフトにて直径5mm、深さ0.5mmの骨欠損が形成されていることを確認した。その後、術後7日目、14日目、28日目にそれぞれ撮影を行い欠損部の深さを計測し、EMD群、BAG群、EMD+BAG群、および何も貼薬していないコントロール群とを比較することで、組織定量的に評価した。また、それぞれラットを屠殺後、試料を作成し、HE染色およびトルイジンブルー染色およびALP染色を用いて組織学的に観察した。 その結果、欠損部の深さは28日目において、コントロール群と比較して、EMD群、BAG群、EMD+BAG群ともに有意に低い値を示した。また、EMD群と比較してもBAG群およびEMD+BAG群は共に有意に低い値を示した。しかしながら、BAG群とEMD+BAG群との間に有意差は認められなかった。 また、コントロール群では28日後においても新生骨はほとんど認められなかった。一方、EMD群では欠損部周辺にALP陽性を示す骨芽細胞が多数観察され、わずかながら新生骨の形成が認められた。また、BAG群およびEMD+BAG群ではBAG粒子の周辺に、多孔性の幼若な新生骨の形成が認められ、特にEMD+BAG群で顕著な新生骨の形成が認められた。 以上のことからEMDとBAGを併用することによって、硬組織再生が促進される可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)