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2012 Fiscal Year Annual Research Report

動力学解析に基づくインプラント周囲骨応力挙動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 23792204
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

重光 竜二  東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00508921)

Keywords有限要素解析 / インプラント / 材料不均質性
Research Abstract

研究目的であるインプラント周囲組織骨応力挙動の解明を目指して,本年度は被験者のCT データをもとに顎骨内の骨密度分布を忠実に再現した解析モデル(多値化モデル)を用いて解析を行い,二値化モデルによる解析結果と比較した.解析入力荷重として患者口腔内実測荷重を用いて動力学解析を行った.さらに,患者の顎骨内の骨密度分布を正確に反映した多値化モデルを用いて,インプラント埋入方向の変更による応力低減効果の検討を行った.インプラント治療において,力学的因子のコントロールはインプラントの長期経過と維持安定に大きな影響を与えるといわれている.しかしながら,これまでの研究では,海綿骨と皮質骨の二層構造に簡略化した解析モデル(二値化モデル)を用いて発生応力の評価を行っており,顎骨内における骨密度分布の非均質性 が考慮されていない.顎骨内の応力状態を有限要素解析により正確に評価するためには,個体差を忠実に反映した骨の材料物性を入力情報として用いるべきであり,本研究において多値化モデルにより既存の研究における問題点に対応したものである.
双方の有限要素モデルにおける解析結果を比較したところ,発生応力の評価結果は大きく異なることが確認された.これは,顎骨の材料定数を二値化して簡略化したことにより,大きな応力が皮質骨に集中して発生し,海綿骨では発生応力が非常に小いことが要因として考えられた.二値化モデルでは多値化モデルに対して平均応力が33%小さく,最大応力は40%大きかった.また,多値化モデルと比較して,二値化モデルでは局所的に大きな応力が発生する解析結果となる傾向があった.本研究結果から,生体内で発生するインプラント周囲組織骨応力挙度の評価を行うためには,患者の顎骨内骨密度分布を忠実に再現した多値化モデルを用いる必要があることが示唆された.

  • Research Products

    (4 results)

All 2012 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] Stress distribution in the peri-implant bone with splinted and non-splinted implants by in vivo loading data-based finite element analysis.2012

    • Author(s)
      Shigemitsu R, Ogawa T, Matsumoto T, Yoda N, Gunji Y, Yamakawa Y, Ikeda K, Sasaki K.
    • Journal Title

      Odontology

      Volume: - Pages: -

    • DOI

      10.1007/s10266-012-0077-y

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 生体内荷重データを用いたFEA解析に基づくインプラント周囲骨内応力に関する検討2012

    • Author(s)
      重光竜二,松本哲哉,水戸武彦,依田信裕,小川徹,佐々木啓一
    • Organizer
      第22回日本歯科医学会総会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      20121109-11
  • [Presentation] In Vivo三次元荷重データに基づくインプラント補綴症例の生体力学的検討2012

    • Author(s)
      依田信裕,重光竜二,小針啓司,郡司良律,孫堅,川田哲男,小川徹,佐々木啓一
    • Organizer
      第22回日本歯科医学会総会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      20121109-11
  • [Presentation] 口腔内実測荷重を用いたMECHANICAL FINDERによる歯科インプラント埋入方向の検討2011

    • Author(s)
      水戸武彦、重光竜二、大塩雅人、山川優樹、池田清宏、佐々木啓一
    • Organizer
      第3回MECHANICAL FINDERユーザー研究会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2011-08-25

URL: 

Published: 2014-07-24  

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