2011 Fiscal Year Research-status Report
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23792208
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
金澤 学 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80431922)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 筋形成 / 全部床義歯 / 製作方法 |
Research Abstract |
現在、全部床義歯製作のために歯学部教育では、印象採得は2回(概形印象と精密印象)に分けて行うように指導している。しかし筋形成による辺縁形成を伴う精密印象という手法にエビデンスはない。そこで、既製トレーを用いた概形印象のみによる方法と筋形成による辺縁形成を伴う精密印象による方法が完成義歯の満足度に与える影響と、義歯製作における費用を算出し、費用対効果分析をこの研究の目的として行う。1人につき概形印象法と精密印象法の2つの方法により、上下2セットの全部床義歯製作を行う。被験者は20名とし、どちらの方法から義歯を製作するかについては、最初に被験者をACP分類によってClassI~ClassIVまで分類し、その後ランダムに割り付けを行い、旧義歯の調整と評価後に新義歯の製作を開始する。術者は1人で臨床の全ての工程を行い、新義歯の評価は術者以外の評価者2名によって行う。新義歯の評価は1ヶ月間、1週間ごと計4回の調整後に行う。現在4名が新義歯製作の途中段階である。この研究では概形印象法と精密印象法の違いによる満足度の影響と費用対効果分析を行うことが目的であるため、印象法による違い以外は極力条件を同じように設定し、両者の印象法以外の違いをなくすことができるよう、術者は1人に設定した。義歯製作における臨床での時間と技工操作にかかった時間、また臨床でかかった直接の費用と技工操作でかかった直接の費用はすべて計測している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
被験者を20名としているが、現在進行しているのが4名のみのため。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者の確保に努め、義歯製作を進め必要なデータの収集を行っていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
義歯製作と評価に使用する物のための費用として研究費を使用する。
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