2012 Fiscal Year Annual Research Report
24時間の筋電図記録から日常行動とブラキシズムの関係を可視化する
Project/Area Number |
23792244
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
田邉 憲昌 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (60433497)
|
Keywords | ブラキシズム / クレンチング / 筋電図 |
Research Abstract |
研究デザインは横断研究で行い、本研究の趣旨に同意が得られた15名に関して咀嚼筋筋電図とブラキシズムの関係を調査した。年齢については特に規定せず、層化して分析可能なように様々な年齢層から調査を行った。 ブラキシズムに関するプロトコールを作成し、口腔内の所見、顎機能に関する所見、ストレスの原因となる要因を探るためのLife Events Life Changes質問票、心理テストも同時に記入してもらった。また、本人の自覚と客観的データの比較のためのアンケートも同時に行った。 ブラキシズムを客観的に調査するための装置には、岩手医科大学歯学部において開発した小型の携帯型筋電計を用いた。なるべく外観に触れず自然な日常生活を送れるように側頭筋に電極を貼付し、朝仕事前から翌朝,起床後までの24時間計測を行うこととした。同時にアクチグラフを用いて睡眠・覚醒の行動計測をモニタリングした。 筋電図測定は、表面電極を側頭筋に貼付し、双極誘導にて筋電図波形の導出を行った。筋電図を導出後、コンピューター上で分析した。夜間のブラキシズムや日中のクレンチング習癖はもちろん、TCH(Tooth Contacting Habit) と呼ばれる弱いクレンチング習癖についても検討をした。 結果として、夜間のブラキシズムは強いが全体量としては少ないこと、日中のクレンチングは弱いが、活動量が多いことが判明した。
|