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2011 Fiscal Year Research-status Report

インプラントの初期咬合接触状態の解析

Research Project

Project/Area Number 23792247
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

奥山 淡紅子  昭和大学, 歯学部, 助教 (90585788)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords国際情報交流
Research Abstract

インプラント治療はわずかな咬合の不調和がトラブルの原因になると言われているが,適切な咬合を付与するためのガイドラインは確立されていない.上部構造装着時に,付与すべき最適な咬合接触状態を明らかにすることを目的に,平成23年度は経時的なインプラントの咬合状態の評価,ブラックシリコンを用いた咬合間隙量の計測を行う計画であった.しかし,新たに開発された歯接触分析装置(BiteEye),ブルーシリコンを用いてより簡便に咬合接触面積の測定を行える.当初申請者らは,厚さの基準となるシリコンガイドを作製し,透過光上でガイドとブラックシリコンによる咬合接触記録を撮影しPC 上にて接触部位を同定しその部分の厚みを計算し咬合間隙量とする手法を考えていた.BiteEyeは上下からの照明で咬合接触記録を撮影し,透過光を分析し,接触面積と咬合接触点数の数値化を行い咬合接触部位の厚さを200μmまで解析する装置である. そこで申請者はまずBite Eyeの本研究における有用性を検討することを目的に,天然歯列における様々な咬みしめ強さでの咬合荷重量と咬合接触面積をBite Eyeと,これまで使用しかつ有用性が示されているオクルーザーを用いて比較検討した.その結果咬合接触状態を安定して評価するには,一定以上の咬合力が必要であり,中程度のかみしめ強さであれば,BiteEyeとオクルーザー は,ほぼ同じ咬合接触面積が得られることが示唆された.   以上のことから咬合接触面積,咬合間隙量の計測にBiteEyeが有用であることが明らかとなり,本研究で咬合接触の評価に使用することとした.BiteEyeを使用することで,これまで立てていた計画よりもより短時間で患者における資料採得を行うことが可能となり患者の負担を減らすとともに,誤差や計算によるエラーも少なくすることが可能になったと考えられる.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成23年度は経時的なインプラントの咬合状態の評価と,咬合間隙量の計測を行う計画であった.実際には歯接触分析装置(BiteEye)という新たな装置の本研究における有用性を示すための予備実験を行った.そのためやや遅れているという評価を行ったが,BiteEyeの有用性を示し今後本研究でインプラント部の咬合接触状態の評価に使用することで,これまで立てていた計画よりも短時間で患者における資料採得を行えるだけでなく,咬合接触面積,咬合間隙量の解析もより短時間で行えるようになったと考える.またこれまで使用してきたオクルーザーと併用し2つの装置で咬合接触状態を評価することで正確性も向上すると考えている. 現在,被験者として対象となる臼歯部1歯中間欠損部にインプラントが単独植立され,上部構造が装着後良好に経過している患者の抽出を行っているところである.

Strategy for Future Research Activity

今後臼歯部1歯中間欠損部にインプラントが単独植立された患者で,ByteEye,オクルーザーを用いてデータ採取を行い咬合状態の評価を行っていく予定である.計画では,インプラント体埋入前,上部構造装着直後,装着3か月後,1年後の計4回計測を行う予定であったが,インプラント体埋入から上部構造装着まで3~6カ月かかることから,期間内に研究を達成することができないと考え,この計測条件とともに,臼歯部1歯中間欠損部にインプラントが単独植立され,良好に2年以上経過している症例においても同様のデータ採取を行い,良好に経過しているインプラントに付与されている咬合接触状態の評価を行う.ByteEyeから得られた咬合間隙量と,オクルーザーから得られる咬合荷重量のデータから研究計画通りインプラントの被圧変位特性を推定し,これまでの研究で得られた天然歯の被圧変位特性のデータを重ね合わせ,インプラントに付与すべき咬合間隙量を算出する予定である.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

ByteEyeで使用する咬合接触検査材,オクルーザーで使用する咬合圧感圧フィルム等の消耗品費として使用する予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 天然歯列における咬合荷重が咬合接触状態に及ぼす影響

    • Author(s)
      今村嘉希,佐藤裕二,北川 昇,内田圭一郎,奥山淡紅子
    • Organizer
      第31回昭和歯学会例会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      平成23年12月3日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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