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2011 Fiscal Year Research-status Report

下顎骨の老化の特異性

Research Project

Project/Area Number 23792264
Research InstitutionFukuoka Dental College

Principal Investigator

徳富 健太郎  福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (20508981)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords下顎骨 / 老化
Research Abstract

顎骨は、形態、歯の存在、咬合力などのメカニカルストレスの存在など、他の全身骨とは異なる特徴を有する。全身骨においては、生理的な老化に伴い、骨量、骨質の低下が起こると報告されているが、顎骨では明確でない。本研究では、下顎骨の生理的老化に着目して、生理的老化による下顎骨の骨量、骨質の変化、全身骨と比較した下顎骨の特異性を検証することを目的としている。特に、骨質についてはI型コラーゲンの量や性質に着目した。平成23年度は、研究計画では、若い月齢での、骨形態計測を用いた骨量の分析、高速液体クロマトグラフィーを用いたアミノ酸分析での骨質(コラーゲン量、リシン残基の水酸化量)の分析を行う予定だったが、実験日程、実験環境の問題があったため、アミノ酸分析から行った。6、8、10、14カ月の4タイムポイントで下顎骨、大腿骨のコラーゲン量、翻訳後修飾であるリシン残基の水酸化量の分析を行った。コラーゲン量については、下顎骨、大腿骨どちらにおいても加齢による有意な変化は認められなかった。しかし、いずれのタイムポイントにおいても、下顎骨で大腿骨より高い値を示した。これは、下顎骨での特異性の一つと考えられるかもしれない。リシン残基の水酸化量は月齢間、下顎骨-大腿骨間で有意な差は認められなかった。この結果より、大腿骨と比較して下顎骨ではリシン残基の水酸化に関与したコラーゲンの質に差はないものの、コラーゲンの量が多いことが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

高速液体クロマトグラフィーの立ち上げに時間がかかったことが要因だと考えられる。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は、加齢による骨量の分析を行うために、アミノ酸分析と同じ6、8、10、14カ月の4タイムポイントで下顎骨、大腿骨を採取し、切片を作成、光学顕微鏡を用い骨形態計測を行い、骨量を分析する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

実験器材は、施設に整っているため、実験に必要な試薬、器具などの消耗品に主に使用する予定である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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