2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23792264
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
徳富 健太郎 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (20508981)
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Keywords | 下顎骨 / 老化 |
Research Abstract |
顎骨は、形態、歯の存在、咬合力などのメカニカルストレスの存在など、他の全身骨とは異なる特徴を有する。全身骨においては、生理的な老化に伴い、骨量、骨質の低下が起こると報告されているが、顎骨では明確でない。本研究では、下顎骨の生理的老化に着目して、生理的老化による下顎骨の骨量、骨質の変化、全身骨と比較した下顎骨の特異性を検証することを目的としている。特に、骨質についてはI型コラーゲンの量や性質に着目した。 コラーゲンの量や性質を検証するために高速液体クロマトグラフィーを用いたアミノ酸分析を行い、6、8、10、14カ月の4タイムポイントで下顎骨、大腿骨のコラーゲン量、翻訳後修飾であるリシン残基の水酸化量の分析を行った。 コラーゲン量については、下顎骨、大腿骨どちらにおいても加齢による有意な変化は認められなかった。しかし、いずれのタイムポイントにおいても、下顎骨で大腿骨より高い値を示した。これは、下顎骨での特異性の一つと考えられるかもしれない。 リシン残基の水酸化量は月齢間、下顎骨-大腿骨間で有意な差は認められなかった。 この結果より、大腿骨と比較して下顎骨ではリシン残基の水酸化に関与したコラーゲンの質に差はないものの、コラーゲンの量が多いことが示された。
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