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2013 Fiscal Year Annual Research Report

口腔組織再生誘導のためのDDS徐放性コラーゲンスポンジの調製と機能評価

Research Project

Project/Area Number 23792290
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

佐々木 かおり  岩手医科大学, 歯学部, 助教 (00364373)

Keywords生体材料 / アルギン酸ナトリウム / 架橋反応 / 物性試験
Research Abstract

再生医療の細胞培養足場材料として用いられるフィルム製剤は,高分子化合物をベースに調製され,生体適合性・生分解性に優れた性質であることに注目されているが,生体環境を考慮した機械的特性を把握することも必要である.本研究では,アルギン酸が多価金属イオンにより架橋してゲル化する性質に着目し,前年度架橋したアルギン酸塩フィルムに薬物除放性のモデルドラッグとして色素を含有させたところ,放出挙動を確認したことから,その機械的特性とフィルム厚を測定した.機械的特性評価には,短冊状試験片での引張試験を行った.試料には,分子量が異なる3種のアルギン酸ナトリウムをCaCl2,FeCl3にて架橋し,得られたアルギン酸塩フィルムを用いた.
その結果,
1.短冊状試験片での引張試験は,チャック部の応力集中で破断することが多く,適正な試料の作製が困難であった.再生医療のフィルム製剤は通常湿潤環境で用いられることを考慮すると,特にFe架橋で得られたアルギン酸塩フィルムは湿潤状態で脆さを有することから,機械的特性に対する測定方法の改善を再検討する必要がある.
2.水平固定したマイクロメーターにより厚さを測定したところ,Ca架橋で得られたアルギン酸塩フィルム厚は,分子量が高くなるにつれて大きくなる傾向が見られた.前年度得られたモデルドラッグ色素の放出挙動では,低分子量のアルギン酸塩フィルムは高分子量のアルギン酸塩フィルムと比較して,除放の度合いが高い結果を得ていることから,アルギン酸ナトリウムの分子量が低く,フィルム厚が小さいほど薬物除放性が高い傾向になると考えられる.Fe架橋により得られたアルギン酸塩フィルムは,分子量の高低に差は見られなかった.

URL: 

Published: 2015-05-28  

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