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2011 Fiscal Year Research-status Report

口腔扁平上皮癌胞巣内におけるPD1陽性CD8陽性抑制性T細胞の役割の解明

Research Project

Project/Area Number 23792329
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

渡邉 賀子  浜松医科大学, 医学部, 助教 (10444358)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2013-03-31
Keywords口腔癌 / 免疫担当細胞 / リンパ球 / ケモカイン
Research Abstract

制御性T細胞(Treg)は、本来、自己反応性T細胞を抑制する役割をもった必要不可欠な細胞である。しかし、癌細胞がTregを利用して腫瘍免疫を抑制することが分かってきた。そこで、Tregにおけるケモカインおよびケモカイン受容体の発現に着目し、口腔扁平上皮癌におけるTregの局在とその病態との関係を解析し、役割を解明することを目的とし、実験をすすめている。これまでに、CD4+ Tregが口腔扁平上皮癌の癌間質に存在すること、また、CD4+ Tregの中でもTh-2ケモカイン受容体のひとつであるCCR4を発現するCCR4+ CD4+ Tregサブセットは予後不良に関与することを明らかにした。今回は、新たに、制御性T細胞のサブセットであるPD1+ CD8+ T細胞の口腔扁平上皮癌における局在を明らかにすることにより、癌細胞の腫瘍免疫の抑制機構を解明していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

口腔扁平上皮癌の臨床検体のパラフィン切片を用いて、CD8+ T細胞の局在、およびPD-1+細胞の局在を解析している。免疫組織染色の条件決定に時間を要しているため、若干、研究の進行は遅れている。現在、2重染色、同細胞に発現しているケモカインレセプターを解析しているところである。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、免疫組織染色を行い、どのような種類の細胞浸潤がみられるかをさらに検討していく予定である。また、組織染色が確認されたケモカイン、ケモカインレセプターに関し、腫瘍組織標本の切片からmRNAを調整して、real-time PCR解析により、mRNAレベルでの発現を確認していく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今年度に引き続き、本研究で使用予定の設備は、当研究室および共同研究施設に完備されているため、必要な研究費は主に消耗品である。大量の組織切片作製のため、ガラス器具関連が必要となる。浸潤細胞の同定を行うための免疫組織染色、FACSおよびELISAでは、各種細胞マーカーに対する抗体が必要となる。また、real-time PCR解析では、遺伝子工学関連の試薬が必要となる。vitroのモデル解析のため、細胞培養関連製品が必要となる。最終的には研究成果を発表するための論文投稿料が必要となる。以上の計画で研究費を使用していく予定である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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