2013 Fiscal Year Annual Research Report
口腔扁平上皮癌におけるタンパク質分解酵素と樹状細胞の役割に関する研究
Project/Area Number |
23792355
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
梯 裕恵 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30452775)
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Keywords | 樹状細胞 / 免疫療法 / 幹細胞 / 白板症 / 扁平上皮癌 |
Research Abstract |
われわれは、口腔外科領域で扱う悪性腫瘍(扁平上皮癌、腺腫、肉腫等)に対する樹状細胞の関係について興味深く検索を行っている。近年、悪性腫瘍と樹状細胞とのかかわりに関しての知見としては、進行期悪性腫瘍(悪性黒色腫,腎癌,肺癌,消化器系癌など)に対して樹状細胞を用いた免疫療法の臨床試験が進んでいる。 また、造血幹細胞や神経幹細胞などの組織幹細胞と同様のシステムによって癌が構成される癌幹細胞説という概念が注目されている。癌幹細胞とは幹細胞が癌化したものであり、自己複製能、多分化能、造腫瘍能を有し、組織幹細胞と同様にニッチが存在するため強い抗癌剤耐性や放射線耐性を有しており、抗癌剤や放射線治療後の癌の再発の大きな原因となっていると考えられている。 したがって、癌の根治的治療には癌幹細胞をターゲットとした治療の開発が必要となってくる。そこで期待されるのが樹状細胞を用いた免疫療法であるが、まずはターゲットである癌幹細胞のマーカーとなりうるものを発見し、前癌病変を経て癌化する前に治療できないかと考えた。そこで、前癌病変である白板症、また病理組織学的に扁平上皮癌のパラフィン切片を用いて複数の細胞増殖活性マーカーの検索を行ったところ、p63とp75NTRの発現に着目した。そして、その局在と分化型との相関、またin vitroでの両マーカーの発現と機能解析、さらに樹状細胞を用いた免疫療法につながるターゲットをしぼるための解析を進めていった。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] BRONJの手術適応について2013
Author(s)
川北晃子,今山直美,鳴瀬智史,六反田 賢,吉冨 泉,梯 裕恵,山田慎一,柳本惣市,川崎五郎,朝比奈 泉,梅田正博
Organizer
第67回NPO法人日本口腔科学会学術集会
Place of Presentation
栃木県総合文化センター
Year and Date
20130522-20130524
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