2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノバブルと超音波を用いた顎顔面口腔領域の難治性疾患における特異的分子標的治療法
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23792377
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
岩永 賢二郎 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (20448484)
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Keywords | ソノポレーション / ナノバブル |
Research Abstract |
超音波造影ガス(パーフルオロプロパン)を封入した新規リポソーム(バブルリポソーム)と超音波を併用することにより、癌細胞や滑膜細胞に効果的に薬剤やプラスミドが導入できた.同バブルへの抗癌剤の封入が困難であったため、ドキソルビシン内包PEGリポソーム製剤であるドキシルに超音波造影ガスを封入し、新規ナノバブルリポソームの作製に成功した.ヒト歯肉扁平上皮癌細胞Ca9-22細胞においてドキソルビシン封入バブルリポソームと超音波の併用による致死活性効果について調べた.超音波照射96時間後では、コントロール100%に対し,EDBLと超音波を併用群では3.7%と有意な細胞数の減少を認めた.超音波照射48時間後では、コントロールと比較し、EDBLと超音波を併用群のみ細胞質が膨張し、形態的変化を認めた.またSubG1期の著明な増加を認めた.さらに、EDBLと超音波を照射した群で細胞核の断片化を認め,またアネキシン陽性細胞と、アネキシン陽性かつPI陽性細胞の増加が認められた.細胞死がアポトーシスによるものと考えられた.またドキシルと同様のリポソーム製剤として抗真菌剤であるアムホテリシンBを内包するリポソーム製剤であるアムビソームに注目した.アムビソームに超音波造影ガスを封入し、アムホテリシンB封入バブルリポソームを作製した.同バブルと超音波を併用することにより,抗真菌効果が増強するのを確認した.
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Mechanisms of G1 cell cycle arrest and apoptosis in myeloma cells induced by hybrid-compound histone deacetylase inhibitor.2013
Author(s)
Fujii, S. Okinaga, T., Ariyoshi, W., Takahashi, O., Iwanaga, K., Nishino, N., Tominaga, K., Nishihara, T.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun
Volume: 434
Pages: 413-20
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] 抜歯後疼痛に対するJNS013(トラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン配合錠)の臨床評価 各配合成分の単独投与との二重盲検比較試験2012
Author(s)
新谷 悟,小村 健, 久保田 英朗, 金子 明寛, 覚道 健治, 山下 徹郎, 中嶋 頼俊, 今井 裕, 伊能 智明, 山本 英雄, 渡貫 圭, 平木 昭光, 岩永 賢二郎, 神部 芳則, 坂田 秀雄
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Journal Title
日本口腔外科学会雑誌
Volume: 58
Pages: 110-122
Peer Reviewed
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[Presentation] 当科における新来患者の臨床統計学的観察
Author(s)
金子純也國領真也土生学馬杉亮彦岩永賢二郎兒玉正明西川健高橋,山中雅,鶴島弘,藤井誠,森久美子坂口修柳田優介田中純平谷口広祐福田達也安藤有美早川真奈山本雅史原口和也福田仁一冨永和宏
Organizer
第72回九州歯科学会総会
Place of Presentation
北九州
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