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2012 Fiscal Year Annual Research Report

骨細胞に対する機械的刺激によるCTGFの発現とアポトーシスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 23792412
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

星 健治  東北大学, 大学病院, 助教 (90569964)

Keywords骨細胞 / メカニカルストレス / CTGF / アポトーシス
Research Abstract

骨細胞はメカニカルストレス負荷に対し鋭敏に応答し、骨リモデリングを調整すると考えられているが、そのメカニズムは不明である。本研究では結合組織成長因子(Connective Tissue Growth Factor; CTGF)およびアポトーシスに着目し、特に圧縮力負荷時の骨細胞の応答を検討した。
本年度の検討ではまずはじめに、アポトーシスの誘導とCTGFの関連を検討することとした。リコンビナントCTGF(rCTGF)処理をした骨細胞においてTUNEL染色陽性細胞の割合とカスパーゼ3活性が上昇した。また、CTGF中和抗体処理下で圧縮力負荷を行った骨細胞では、アポトーシスの誘導が抑制された。以上より、圧縮力負荷により産生が増強されたCTGFがアポトーシスを誘導する可能性が示唆された。
さらに本研究では、CTGFがアポトーシスを誘導する経路を検討した。Kawakiら(Bone. 2011)は初代培養骨芽細胞に対しrCTGF処理を行ったところ、ERK1/2およびp38 MAPKが活性化することを報告した。これに基づき、本研究ではERK1/2とp38 MAPKに着目し、圧縮力負荷時の骨細胞においてCTGFがアポトーシスを誘導する経路を検討した。圧縮力負荷を行った骨細胞でERK1/2が活性化した。また、ERK1/2とp38 MAPKそれぞれの阻害剤処理下で圧縮力負荷を行ったところ、ERK1/2阻害剤処理群においてアポトーシスの誘導が抑制された。さらに、rCTGF処理を行った骨細胞においてERK1/2が活性化した。また、CTGF中和抗体処理下で圧縮力負荷を行った骨細胞においてERK1/2の活性化が抑制された。以上より、圧縮力負荷に伴い産生が増強されたCTGFは、ERK1/2経路を活性化させ、アポトーシスを誘導することがわかった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 顎口腔機能異常を伴う骨格性下顎前突症例における固定源としてのミニスクリューの有用性2012

    • Author(s)
      星健治
    • Journal Title

      東北大学歯学雑誌

      Volume: 31 Pages: 27‐38

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 圧縮力負荷による骨細胞のアポトーシスへのCTGFの関与2012

    • Author(s)
      星健治、高橋一郎、益田泰輔、鈴木誠、加藤龍史、鈴木治、上岡寛、山城隆、山本照子
    • Organizer
      第71回日本矯正歯科学会
    • Place of Presentation
      盛岡
    • Year and Date
      20120926-28
  • [Presentation] ニワトリ胚頭蓋骨由来培養骨細胞への圧縮力負荷によるCTGFの発現とアポトーシスに関する研究2012

    • Author(s)
      星健治、川木晴美、高橋一郎、益田泰輔、鈴木誠、加藤龍史、上岡寛、山城隆、鈴木治、山本照子
    • Organizer
      第30回日本骨代謝学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      20120719-21

URL: 

Published: 2014-07-24  

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