2011 Fiscal Year Research-status Report
頭蓋冠縫合部早期癒合症発症に関与する細胞群の同定とその分化制御に関する研究
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23792418
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 起穂 東京医科歯科大学, 硬組織疾患ゲノムセンター, 特任助教 (20596233)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 頭蓋冠縫合部 / 先天異常 / FGF / Apert症候群 / 骨芽細胞分化 |
Research Abstract |
本学歯学部顎顔面矯正学分野にて飼育中のApert症候群モデルマウス胎児(E15.5)あるいは同腹野生型マウス胎児(E15.5)から頭蓋冠を摘出し、in vitro器官培養系にて4日間培養し、パラフィン切片作成後、HE染色を行った。Apert症候群モデルマウス胎児由来頭蓋冠冠状縫合において早期癒合が発症していることを確認し、in vitroにおけるApert症候群の病態の再現を行うことに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Apert症候群マウスの個体数確保に多数のブリーディング期間を要したため、現在達成度としてはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
本学歯学部顎顔面矯正学分野にて飼育中のApertマウス胎児(E15.5)あるいは同腹野生型マウス胎児(E15.5)から頭蓋冠を摘出し、マイクロインジェクターおよび実体蛍光顕微鏡を用いて、冠状縫合部osteogenic front (Of)内、あるいは縫合部中央部未分化間葉系細胞に蛍光色素DiIをマイクロインジェクションし、48~72時間組織培養を行う。培養終了後、凍結切片を作成し、蛍光顕微鏡にて標識細胞の局在を検索する。培養終了後、凍結切片を作成し、癒合した縫合部骨組織の観察を行い、病態成立に関わる細胞の位置的特徴付けを行う。又、骨芽細胞分化マーカー遺伝子(Bsp, Osteopontin, Osteocalcin, Msx2, Runx2, Twist1等)の発現をin situ hybrydization法にて検索し、標識細胞における骨芽細胞分化様相を検索する。また併せて培養液中にBrdUを添加することで、組織培養中における細胞増殖について免疫組織学的検討を加え、細胞死に関してはTUNEL染色にて検索する。さらには、Fgfシグナリングに関与する因子のリン酸化についての免疫組織学的解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
試薬等消耗品に500,000円、成果発表の旅費に100,000円、成果発表の印刷代に100,000円の使用を計画している。
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Research Products
(2 results)