2013 Fiscal Year Annual Research Report
乳歯歯髄由来SP細胞とマラッセ上皮遺残細胞による機能的な歯牙の再生
Project/Area Number |
23792442
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
倉重 圭史 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30453278)
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Keywords | マラッセ上皮遺残細胞 / 休眠細胞 |
Research Abstract |
マラッセ上皮遺残細胞は歯周組織内において増殖傾向を示さないため上皮塊として残存するため休眠状態にあるといわれているが、培養を行うことで口腔上皮に比べ、有意な増殖能を示した。また、テロメラーゼサブユニットであるTelomera Reverse Transcriptase(TERT)もRT-PCRにて比較したところマラッセ上皮遺残細胞に強発現を認めた。 マラッセ上皮遺残細胞の多分化能に関して、組織幹細胞マーカーであるNanog,Stat3およびTertの発現をRT-PCRにて観察したところ、発現を認めた。 免疫組織染色においても分化傾向をみるCK(Cytokeratin)10/13およびCK14では口腔上皮のみ発現を認めるが、マラッセ上皮遺残では、発現を認めなかった。また、未分化細胞マーカーであるCK19でマラッセ上皮遺残は陽性像を呈した。 以上のことから、マラッセ上皮遺残細胞は組織内では休眠状態である可能性が示唆された。また、組織幹細胞マーカーであるNanog、Stat3およびTertの陽性反応およびCK10/13、14の陰性、CK19の染色像から、マラッセ上皮遺残はside population cellの可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)