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2011 Fiscal Year Research-status Report

コンソミックマウスを用いた下顎角の大きさを規定する遺伝要因の検討

Research Project

Project/Area Number 23792450
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

小川 京  日本大学, 歯学部, 助教 (20453889)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords下顎角 / 近交系マウス / コンソミックマウス
Research Abstract

本研究は下顎角の大きさを規定する遺伝子が存在する染色体領域について検討し,さらにコンソミックマウスを用いて,その染色体が下顎角の大きさにどのような影響を与えているかを明確にすることを目的として行っている。まず,下顎角の大きさが異なる2系統の近交系マウス(下顎角の角度の大きいC57BL/6系統および角度の小さいC3H系統マウス)を交配し,F1マウスを得て,さらにF1マウス同士を交配させF2マウス30匹を得た。これらマウスの下顎骨を3か月齢にて摘出し,下顎角の大きさを測定した結果(85度~99度)に分布した。またこれらマウスのDNAを腎臓より抽出し,第1~19番染色体それぞれにC57BL/6系統およびC3H系統間で多型のあるDNAマーカーを設定し,PCR-電気泳動法にて各F2マウスの遺伝子型を分析している。現在分析中であるが,現時点においてD13Mit76プライマーを用い,PCRで増幅し遺伝子型の判定をしたところ,下顎角の角度が小さいマウスはC3Hホモ型およびヘテロ型を示したのに対し、角度が大きいマウスは1匹を除いてB6ホモ型およびヘテロ型を示した。このことから,このマーカーの近傍に下顎角の大きさを規定する遺伝子が存在する可能性が示唆された。次に,B6‐Chr13MSMコンソミックマウスの下顎骨を3か月齢にて摘出し,下顎角の大きさを測定した結果,C57BL/6系統よりも小さかったことから,13番染色体が下顎角の大きさの規定に関わっている可能性が示唆された。 現時点において下顎角の大きさと遺伝要因との関連性が少しずつ解明されており,小児歯科臨床においても,顎顔面領域の成長予測に応用することが期待され,意義があると考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現時点において,下顎角の大きさと遺伝要因との関連性が少しずつ解明されているので,おおむね順調に進展しているものと考える。ただ下顎角の大きさを規定する遺伝子が存在する染色体領域について全染色体を網羅的に検討していきたいので、より一層の努力が必要である。

Strategy for Future Research Activity

今後については,下顎角の大きさが異なる2系統の近交系マウスを交配して得られたF2マウスのDNAを,第1~19番染色体それぞれに設定したDNAマーカーを用いて,各F2マウスの遺伝子型を分析することにより,下顎角の大きさを規定する遺伝子が存在する染色体領域について全染色体を網羅的に検討していきたい。また現時点でコンソミックマウスはB6‐Chr13MSMコンソミックマウスのみの検討しか行っていないが,その他の染色体が置き換わっているコンソミックマウスの下顎角の大きさについても測定していきたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度においてはコンソミックマウスの購入や遺伝子解析に用いる消耗品,学会発表等に使用する計画である。

URL: 

Published: 2013-07-10  

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